焼き鳥屋は近年、特に注目を浴びる業種となりました。「焼鳥屋だから内外装にはこだわらなくてもよい」という考えでは人気店になることはないでしょう。しっかりと儲けを出す焼鳥屋には、内外装のこだわりがあります。千串屋も内外装にもこだわることで、インパクトのある店作りをし、ファンを呼ぶ店舗展開をしてきました。ここでは、その秘密を解説します。
え?!ここ焼鳥屋?とお客様に言ってもらえるお店作りが重要
戦後、爆発的に増えた焼鳥屋ですが、入口にはのれんと赤ちょうちん。店内はカウンターとテーブルを置いておけば集客ができていました。現在の日本人の中にも、焼鳥屋というと上記の様な、昭和スタイルを思い浮かべる方も多くいるでしょう。しかし、今の時代、ごまんとある焼鳥屋の中で、昭和スタイルの焼鳥屋で勝つことはできません。
また、昨今の居酒屋業界では、女性客やカップルの集客も考慮していかなくてはなりません。そのためには、清潔感も求められる時代になっています。これは焼鳥屋も例外ではありません。
「おっ!!何だここは?!」と思わせる外装や、「ここ焼鳥屋?!」と言われるような内装は欠かせない要素となっているのです。もちろん、これにオリジナリティの高い商品を提供することとの相乗効果で、やっと固定客の獲得に繋がります。
内外装にこだわる理由は、目的客の獲得にあり
さて、内外装にこだわらなければならない理由はなんなのでしょうか?
それは、千串屋が狙ってきた立地と客層にあります。
お客様には、目的客と流動客があることをコチラの記事で説明しました。
二等立地、三等立地では、流動客(回遊層)と言われる、
「通りがかりに、たまたま店を見つけたので入ってみた」
というお客様の獲得はありえません。
目的客にいかに多く来てもらうかが勝負になるのです。
そのためには、インパクトがある外装で店に興味を持っていただいて1回目の来店につなげることが重要であり、そこで印象づけて2回目、3回目の来店をしていただくことが大切なのです。
ところが、インパクトある店舗を作るには費用が必要となります。スケルトン状態の物件から店舗を作ったのでは費用はいくらあっても足りません。そこで、居抜き物件を活用し、内装費用を抑える分、外装に資金を投入し、「新しいお店ができた」と周知させるのです。
実際、1号店となる「千串屋初台店」は二等立地で店舗造作70万円で買い取ってスタートしています。
実は内装費用については、お金をかけなくてもインパクトを与えることができます。他の業態ですが、トイレの壁一面にペーパーホルダーがつけられ、それがネットでも話題になった例があります。こういったことであれば、少ない資金で実行できますし、話題性も十分と言えるでしょう。
居抜き物件を利用する際には、店内をそのまま利用するのではなく、「閉店した店舗がなぜ閉店に追い込まれたのか?」を検証し解消しながら、インパクトや話題性を演出していく必要があります。そこがプロの腕の見せ所になるのです。
専属デザイナーが生み出す集客につながる店舗デザイン
デザインとは、「その場所の環境やマーケット、集客したい客層、運営する店舗のスタイル」など様々な要素を総合的に考慮して行わなければなりません。そこには、最先端の技術や現代の新しい風潮などが織り込まれ、「目新しさ=インパクト=集客につながる!」という役割が必要です。そのためにデザイナーは、常に世間にアンテナを張りながら、新しい形を生み出す発想力が必要です。
ではここから、実例を元にデザインの違いを見ていきましょう。
デザインによる印象の違い
①入り口は明るいが、上の名札が安さを出しすぎてしまう例
②洋風感を前面に出した例。出店エリアが若めの客層であればOK
③上部は明るいが、入口下部が暗い例
同じ焼鳥屋でも、随分と印象が違うことがお分かりいただけたと思います。
専属デザイナーに依頼することの優位性
店舗デザインは来客数に直結する大きなポイントとなります。立地や客層にあわせてバリエーションを持たせることが大切です。しかしそれ以前に、店舗の強みを十分に伝えるために、その店舗の特徴を十分に理解している必要があります。
千串屋では有名美術大学を卒業し、内装デザイン専門に10年以上の実績を積んできた騎西なデザイナーを雇用しています。そして、全国どこにでも出向き、その立地にあったデザインを起こすのです。そこまでしたからこそ、加盟店を含むオープン店舗のほとんどが繁盛店として長く営業を続けられているのです。
内外装は最初に1回しか行うことができません。それが、その後のお店運営に大きく作用します。たった一度の作業に勝負がかかっているからこそ、内外装に対して時間と予算取りをしっかりと行い、「どこにでもある・・・、ありきたりな・・・」などという、つまらないお店ではなく、お客様や知人にも驚かれる内外装を作り上げてください。